「面接で何を聞かれるのか、わからない」
これが不安の正体です。
でも、安心してください。留学生入試の面接で聞かれることは、だいたい決まっています。
大学によって多少の違いはありますが、聞かれる質問の中心は12問。この12問を知り、準備しておけば、面接の不安は大きく減ります。
この記事では、その12問をすべて公開します。あわせて、それぞれの質問で「大学が何を確かめようとしているか」もお伝えします。
面接で聞かれる12の質問
まず、リストを見てください。
| # | 質問 |
|---|---|
| Q1 | 自己紹介をしてください |
| Q2 | なぜ日本に留学しようと思いましたか |
| Q3 | なぜ本学を志望しましたか |
| Q4 | なぜこの学部・学科を選びましたか |
| Q5 | 入学後に何を学びたいですか |
| Q6 | 卒業後は何をしたいですか |
| Q7 | あなたの長所を教えてください |
| Q8 | これまでに努力したことは何ですか |
| Q9 | 日本での生活で大変だったことは何ですか |
| Q10 | 学費や生活費はどのように準備しますか |
| Q11 | 他に受験している大学はありますか |
| Q12 | 最後に何か伝えたいことはありますか |
いかがでしょうか。
「これなら答えられそう」と思った人は、要注意です。実は、答えられそうに見える質問ほど、答えるのが難しいのです。
理由をこれから説明します。
大切なのは「何を答えるか」ではない
多くの留学生が、面接の準備でこう考えます。
「Q1にはこう答えよう。Q2にはこう答えよう」
この準備方法は、うまくいきません。
なぜなら、面接官は台本どおりの質問だけをするわけではないからです。あなたの答えを聞いて、そこから掘り下げてきます。
たとえばQ3「なぜ本学を志望しましたか」に答えたあと、こう聞かれます。
- 「なぜ他の大学ではなく、本学なのですか」
- 「志望理由書に△△教授の名前がありましたが、教授の研究について教えてください」
- 「なぜ母国の大学ではなく、日本で学ぶ必要があるのですか」
暗記した答えしか用意していないと、ここで止まります。
だから、準備すべきなのは答えではありません。「この質問で、大学は何を確かめようとしているのか」を理解することです。
意図がわかれば、どう掘り下げられても、自分の言葉で答えられます。
各質問の「意図」を知る
12問それぞれに、明確な意図があります。ここでは、その一部を紹介します。
Q2「なぜ日本に留学しようと思いましたか」
意図:日本で学ぶ必要性を確認しています。感情的な理由だけになっていないかを見ています。
「日本が好きだから」で終わると、この質問には答えたことになりません。
Q3「なぜ本学を志望しましたか」
意図:この大学でなければならない理由があるかを確認しています。そして、きちんと準備してきたかを見ています。
この質問への答えが弱いと、その後の面接全体の印象が下がります。 最も重要な質問の1つです。
Q4「なぜこの学部・学科を選びましたか」
意図:学部の内容を正しく理解しているかを確認しています。将来の目標とのつながりも見ています。
学部の名前だけで選んでいる学生は、ここで見抜かれます。
Q5「入学後に何を学びたいですか」
意図:入学後の学習計画が具体的かを確認しています。本当にこの大学で学ぶ気があるのかを見ています。
「幅広く勉強します」「一生懸命頑張ります」は、答えになっていません。
Q6「卒業後は何をしたいですか」
意図:学ぶ目的が明確かを確認しています。学部の学びとの一貫性も見ています。
Q10「学費や生活費はどのように準備しますか」
意図:大学生活を安心して続けられる経済的な基盤があるかを確認しています。
留学生に必ず聞かれる質問です。多くの学生が答え方に迷います。この質問には、押さえるべき注意点があります(別記事でくわしく説明します)。
Q11「他に受験している大学はありますか」
意図:正直さと、志望の本気度を見ています。
答え方が難しい質問です。うそをつくべきではありませんが、言い方には工夫が必要です。
「答えやすい質問」ほど危ない
12問を見て、Q1(自己紹介)やQ7(長所)は簡単だと思ったかもしれません。
しかし、実際の面接では、簡単に見える質問ほど差がつきます。
なぜなら、多くの学生が準備をせずに臨むからです。その場で考えた答えは、必ず浅くなります。
たとえばQ7「あなたの長所を教えてください」。
「私の長所は努力できることです」
これでは、何も伝わりません。大学が知りたいのは、その長所が大学での学習にどう活かせるかです。そこまで考えて答えている学生は、驚くほど少ないのです。
志望理由書と面接は、セットで見られる
もう1つ、絶対に知っておいてほしいことがあります。
面接官は、あなたの志望理由書を手元に置いて質問します。
つまり、志望理由書に書いたことは、すべて質問される可能性があります。
「ここに書いてある○○について、もう少し説明してください」
このとき、志望理由書を自分で書いた学生は答えられます。誰かに作ってもらった学生は、答えられません。
志望理由書と面接の答えがずれていると、その瞬間に信頼を失います。
だから、面接対策は志望理由書を書き上げたところから始まります。書類と面接は、切り離せません。
まとめ:12問を「暗記」しないでください
最後に、最も大切なことを言います。
12問の答えを暗記しないでください。
暗記した答えは、面接官にはすぐわかります。声のトーン、目の動き、そして掘り下げられたときの沈黙。すべてが伝えてしまいます。
やるべきことは、次の3つです。
- 12問それぞれの「意図」を理解する
- 意図に対して、自分の経験・考えから答えを組み立てる
- 声に出して練習する(頭の中で考えるだけでは話せません)
この3つができれば、多少予想外の質問が来ても、自分の言葉で答えられます。
そして、それこそが、面接官が見たいものなのです。
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※この記事について
- 本記事で紹介する内容は、大学の入試業務を通じて見てきた傾向をもとにしています。
- 面接の質問・評価の基準は大学によって異なり、合格を保証するものではありません。
- 具体的な選考方法は、必ず各大学の募集要項を確認してください。