進学対策

大学を併願するときの出願 試験 入学金の予定表の作り方

複数の大学を受験するときは、出願締切だけでなく、試験日、合格発表日、入学手続きの期限を一緒に並べてみてください。

「A大学の合格発表を待つ間に、B大学の入学手続きが終わる」「面接が同じ時間になっている」といった問題は、一校ずつの案内だけを見ていると気づきにくくなります。大学の条件を確認したうえで、日程と費用を一枚にまとめる方法を紹介します。

先に併願の条件を確認する

予定表を作る前に、それぞれの入試で併願が認められるかを確認します。「専願」「入学を確約」などの言葉がある場合は、その意味と条件を要項で読んでください。

同じ大学でも、学部間、学科間、方式間で条件が異なることがあります。明治大学の2027年度要項でも、これらを分けて併願の可否が説明されています。学部間で併願できても、試験日時が重なる場合の調整はできないという案内があります。明治大学要項のPDF7ページ

友人の経験や「留学生入試は併願できる」という一般的な話だけで判断しないでください。自分が受ける年度・学部・方式の条件を確認します。

一行を大学名だけにしない

同じ大学の複数方式を受ける場合は、一つの行にまとめず、方式・日程ごとに行を分けます。

「○○大学・経営学部・外国人留学生入試・Ⅱ期・国内出願」のように、どの募集要項を見た情報か分かる名前で管理してください。大学の略称だけでは、別の学部や日程の情報を混ぜやすくなります。

各行に公式URL、確認日、要項のページも残します。日程を変更する必要が出たとき、どの資料を見直せばよいか分かります。大学から訂正が出た場合も、該当する行を更新しやすくなります。

出願の三つの作業を分けて記入する

Web登録、検定料の支払い、書類の提出は、それぞれ締切を記入します。日付が同じでも、作業を一つにまとめないでください。

紙の書類については、必着か消印有効か、時刻の指定があるかも書きます。「11月10日」のような日付だけでは、何を終える期限かが分かりません。

自分が終える予定日と、実際に終えた日もあると便利です。登録済みでも書類が未発送なら、その状態が見えるようにします。二校以上の出願が重なるときは、一校ずつ確認して発送しましょう。

試験日には会場と移動も入れる

試験の日時に加えて、集合時刻、キャンパス、対面・オンラインの区分を書きます。移動が必要なら、前後の時間も予定に含めてください。

同じ日に午前と午後の試験があっても、大学間の移動ができるとは限りません。オンライン面接でも、静かな場所や通信環境を確保する時間が必要です。

集合時刻が未発表の場合は、空欄を「未確認」として残し、いつ受験票や追加案内で確認するかを記入します。希望する時間を仮の決定時刻として扱わないことが大切です。

合格発表と入学手続きの順序を見る

次は、書き方を示す架空の例です。大学名と日程は実在の入試情報ではありません。

受験先試験日合格発表最初の入学手続期限
A大学の方式11月8日11月20日12月3日
B大学の方式11月15日11月28日12月10日
C大学の方式12月6日12月18日1月8日

この例では、C大学の結果が出る前に、A大学とB大学の手続期限が来ます。「全部の結果を待ってから決める」という予定では、期限に間に合いません。

こうした順序が分かったら、家族とも、どの段階で何を判断するか相談します。先に手続きする大学へ払う費用、その後に別の大学へ進む場合の追加費用も考える必要があります。

支払いは金額と日付をセットにする

費用の表には、大学ごとの検定料、入学金や入学申込金、入学時に払う授業料等を分けて書きます。交通・宿泊・郵送など、大学以外へ払う費用も別に記録しましょう。

支払い金額の確認先予定表に入れる内容
入学検定料出願要項・決済案内金額、期限、支払方法
入学金等入学手続案内最初に必要な金額と期限
授業料・その他の納付金対象年度の学費表入学時と後の支払いを区別
受験に伴う費用交通機関・宿泊等の案内支払予定日、取消条件

一年間の合計を用意できるかだけでなく、最初の期限までに手元にあるかを確認します。家族から送金してもらう場合は、送金の手続き日と着金までの時間も考えておきましょう。

辞退したときのお金は別に考える

別の大学へ進む場合、納付したお金がすべて戻るとは限りません。費用の種類、辞退の期限、必要な手続き、返還対象を大学の規定で確認してください。

関西学院大学の2027年度要項では、入学金と、それ以外の学費・諸費を分けて返還の扱いを説明しています。大学ごとに条件があるため、この例を全大学共通の規則として使わないでください。関西学院大学要項のPDF21ページ

返還請求ができる場合でも、次の大学へ払う日までに返金されるとは限りません。「戻る予定のお金」と「今使えるお金」は分けて資金計画を立てましょう。

予定表は進み具合も更新する

予定表を作った後は、登録済み、支払済み、発送済みなどの状態を更新します。予定だけを残すより、今どこまで終わっているかが見えます。

例として、出願作業の欄を「未着手・準備中・完了」、不明点を「質問予定・回答待ち・確認済み」に分ける方法があります。自分が使いやすい表示で構いません。

受験票の確認日、大学からメールが届く時期も書きます。迷惑メールの確認や、家族・学校と共有した連絡事項も、見返せる場所に残してください。パスワードや本人確認書類の画像を、共有用の予定表に貼る必要はありません。

書類と面接の準備時間も予定に入れる

締切と試験日が重なっていなくても、準備する期間が足りない場合があります。証明書の申請、翻訳、大学調査、志望理由書、面接練習を、作業として予定表に入れてみましょう。

たとえば二校の締切が同じ週なら、その週に両方の志望理由書を書き始める計画では負担が大きくなります。大学の指定用紙を先に確認し、書類の発行を待つ間に学部の調査を進めるなど、順番を考えます。

日本語学校の授業、定期試験、仕事など、自分の生活の予定も重ねて確認してください。大学の期限を変えられなくても、自分が作業する日を早めたり、学校の先生に相談する日を先に決めたりすることはできます。

受験校を増やす前に確認すること

予定表には、大学の優先順位を考えるためのメモ欄も用意できます。学びたい授業、通学、学費など、何を重視するかを書いておくと、合格後に結果だけを見て迷うことを減らせます。出願の期限と、自分が進学先を考える期限を並べ、家族と相談する時間を確保しておきましょう。

候補から外す大学が出た場合も、すでに終えた出願や支払いの記録は消さずに残します。受験しない大学への連絡が必要かどうかを要項で確認し、その大学の行に状態を記入してください。

候補が増えたときは、学びたい内容、出願条件、準備する書類、日程、費用の順に見直してみましょう。受験数を増やすだけで、準備が整うわけではありません。

志望理由書は、大学ごとの学びを調べて作る必要があります。面接準備の時間も予定に入れ、自分が対応できる範囲で計画します。

大学を探す入口には全国・地域別の留学生入試情報を使えます。併願について面接で聞かれたときの考え方は、他に受験している大学がある場合の答え方を参考にしてください。日程の計画と、面接での説明を分けて準備しましょう。

※この記事について

確認日:2026年10月14日。予定表は受験計画の整理方法です。大学例は2027年度要項、A・B・C大学の表は架空の例です。併願・納付・辞退の可否は対象大学の公式要項と入学手続案内を確認してください。

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