EJUを受験したら、その成績を使ってどの大学へ出願できるかを調べます。ここで必要なのは、得点の比較だけではありません。大学が指定する受験回、科目、出題言語、成績の出し方まで合っているかを確認してください。
同じ大学でも、入試の日程が変わると使える成績が異なる場合があります。2027年度入試を準備する人に向けて、手元の成績と募集要項を照合する手順を紹介します。
入学年度とEJUの実施年は別
2027年度入試のために、2026年などに実施されたEJUの成績を利用する場合があります。「2027年度入試だから2027年のEJUを受ける」と決めないでください。
まず、入学する年度、大学の入試方式と日程、EJUの実施年と第何回かを、それぞれ別の欄に書きます。成績通知の資料も見ながら記録しましょう。
受験番号だけで回を区別しようとするより、「2026年度第1回、6月実施」のように書いたほうが確認しやすくなります。複数回受けている人は、各回の成績を分けて保管してください。
成績の有効期間と大学の指定回を分ける
JASSOの2026年度受験案内では、EJUの成績は2年間、過去4回実施分が有効とされています。ただし、大学などが利用する年度や回を指定する場合もあります。JASSO受験案内のPDF6ページ
つまり、「EJUの成績が有効な期間内にある」ことだけで、志望大学に使えるとは判断できません。大学の指定に、自分の受験回が含まれるかを確かめる必要があります。
友人が同じ回の成績を使って出願できたとしても、大学・学部・方式が違えば条件も変わります。昨年の例ではなく、自分が受ける入試の要項で確認しましょう。
同じ大学でも日程により異なる例
大阪電気通信大学の2027年度外国人留学生入試の公式案内では、EJUの指定受験期間が次のように分かれています。
| 入試日程 | 指定されているEJUの実施回 |
|---|---|
| Ⅰ期 | 2025年度第2回、または2026年度第1回 |
| Ⅱ期 | 2026年度第1回、または2026年度第2回 |
出典は大阪電気通信大学の2027年度入試案内です。Ⅰ期の出願期間は2026年9月に終了しているため、この表は日程による違いを示す比較例です。
同じ大学名だけで条件をまとめると、この違いを見落とします。自分が受ける日程の行を読み、出願時期と合わせて確認してください。
科目と出題言語を確認する
次に、大学が指定する科目と、自分が受けた科目を比べます。日本語、数学、総合科目、理科のうち何が必要か、数学はどのコースか、理科はどの科目を求めるかを確認しましょう。
日本語科目以外には、日本語と英語の出題言語があります。大学がどちらを認めるかを読んでください。自分が受けやすかった言語と、大学の指定が一致するとは限りません。
要項に表がある場合は、学部の行だけでなく脚注も確認します。「日本語の点数は高いから、他の科目がなくても出願できる」とは判断しないでください。必要科目を受けていない場合は、大学の指定と照合して相談します。
得点条件の読み方
EJUの日本語は、読解・聴解・聴読解の得点と記述の得点が分かれています。大学の条件に書かれた点数が、どの部分を指すかを確認してください。
「日本語の合計」と書かれていても、自分で記述を足して判断してよいとは限りません。要項の表記、注記、成績提出の説明を合わせて読みます。
出願に必要な最低条件を満たすことと、選考で合格することも別です。必要な点数を確認できたら、書類や面接など、その他の選考の準備も進めましょう。大学が公表していない合格点を、経験談だけから決めないようにしてください。
複数回受けた人は回ごとに比較する
複数回の成績があるときは、大学がどの回を指定するか、志願者が一つを選ぶのか、複数回の番号を提出するのかを確認します。科目ごとに別の回の高得点を取り出し、自分で組み合わせてよいとは判断しないでください。
| 実施年・回 | 科目とコース | 出題言語 | 成績の資料 | 大学指定との照合 |
|---|---|---|---|---|
| 受験した回を記入 | 実際に受けたものを記入 | 日本語・英語を記入 | 受験番号等の保存場所 | 可・不可・要確認を区別 |
「合計点が高い回」だけで選ぶ前に、必要科目がそろっているかを確かめます。提出する回を決めたら、Web登録と紙の書類で違う番号を書かないよう、同じ資料を見て記入しましょう。
成績通知のコピーと大学の照会を区別する
大学が求めるのは、成績通知のコピー、受験番号の入力、指定用紙への記入など、方式によって異なります。大学がJASSOへ成績照会をする場合も、志願者が提出する資料を省略してよいとは限りません。
たとえば札幌学院大学の2027年度要項には、大学によるEJUの成績照会と、成績通知書のコピー提出の両方に関する案内があります。札幌学院大学要項のPDF3ページ
出願画面に入力した受験番号、氏名、生年月日などは、成績資料と照合してください。表記に違いがある場合の対応も大学へ確認します。確認メールや提出資料の控えを残しておくと、後で自分の入力を見直せます。
成績がまだ公表されていない場合
これからEJUを受ける人や、結果を待っている人は、成績公表日と大学の出願期間を並べて見ます。大学の要項に、受験予定者の扱いがあるか確認してください。
成績がまだ出ていないまま申し込めるか、受験票などで手続きするか、結果を後から提出するかは、大学の指定によります。成績欄に予想点を入れたり、別の回の番号を仮に使ったりしないでください。
説明が見つからなければ、年度・学部・方式と、受験予定のEJUの回を伝えて問い合わせます。「後で結果が出るはずだから大丈夫」と決めず、提出する資料と期限を確かめましょう。
成績は大学 学部 日程ごとに照合する
確認表は、EJUの成績を中心に一枚作るだけでなく、出願先の条件を行ごとに並べても便利です。同じ成績が、A大学では使えても、B大学の別日程では指定に入らないことが見えるためです。
各行には、大学・学部・方式、指定された回、自分が使う回、必要資料、不明点を書きます。「出願可能」と一語で決めず、EJU以外の資格や書類は別に確認してください。EJUの条件を満たしたことだけでは、出願資格全体の確認は終わりません。
大学から回答をもらった場合は、回答日と対象の方式をメモしておきましょう。後で別の学部や日程へ変更したときも、同じ回答をそのまま使わず、必要な部分を見直します。
出願前の六つの確認
入力を終えたら、画面や用紙の受験番号を元の資料と一字ずつ比べます。番号が同じでも実施回の選択欄が違っていないか、使う資料が別の回になっていないかも確認してください。転記した自分のメモだけを何度も見るより、受験資料と大学の指定という二つの元情報へ戻って照合しましょう。
- 対象の入学年度と大学の入試日程が合っている
- 自分のEJUの実施回が大学の指定に含まれる
- 科目、数学コース、理科、出題言語を照合した
- 日本語の記述を含むかなど、得点条件を確認した
- 提出する回と受験番号をそろえた
- 証明書・コピー・Web入力の必要事項を確認した
大学を探すときは全国・地域別の留学生入試情報を使い、条件の確認は各大学の公式要項で行ってください。書類を準備した後は、志望理由書の基本構成や面接の準備も進めましょう。
※この記事について
確認日:2026年10月14日。2027年度入試と、EJUの実施年・回を区別して説明しています。大学例の指定条件は当該年度・日程に限ります。出願前に最新の募集要項と変更告知を確認してください。