進学対策

2027年度留学生入試の募集要項で確認する10項目

受けたい大学が見つかったら、次に読むのが「募集要項」です。出願できる人、必要な書類、試験の内容、締切などが書かれています。

ページが多く、知らない言葉もあるため、最初から全部を理解しようとすると大変かもしれません。まずは、自分が受ける学部・入試方式について、次の10項目を確認しましょう。分からないところを残したまま出願するのではなく、質問する内容まで整理することが目標です。

1 対象年度と入試方式

「2027年度入試」は、主に2027年度の入学者を選ぶ入試です。出願や試験が2026年に行われる場合もあります。資料を探すときは、入学する年度と、手続きする年を分けて考えてください。

大学名だけでなく、学部・学科、入試の名称、前期・後期などの日程、国内在住者と国外在住者の区分を確認します。同じ大学の別の方式を読んでいると、必要な試験や書類を取り違えることがあります。

表紙や対象ページに、自分の学部と方式をメモしておくと便利です。大学院や編入学ではなく、学部の1年次入学の資料かどうかも確かめましょう。

2 自分が出願資格に当てはまるか

出願資格は、その入試に申し込むための条件です。学校教育の課程、国籍、日本語の試験、卒業見込みの時期など、要項にある条件を一つずつ読みます。

「外国人だから留学生入試を受けられる」「日本語学校に通っているから大丈夫」とは決めないでください。自分の学歴がどの条件に当てはまるか不明なときは、出願前の資格審査が必要か、大学の窓口に確認します。

資格の確認と、入試の合否は別です。条件を満たしていても、書類や試験による選考があります。制度上の大学入学資格は、文部科学省の案内も確認できます。

3 EJUやJLPTなどの試験条件

試験名だけでなく、受験した回、科目、出題言語、必要な点数、提出方法まで確認します。EJUの「日本語」に記述の得点を含むかどうかも、要項の表や注記を読んでください。

JLPTの条件が書かれていても、EJUの条件がなくなるとは限りません。英語の外部試験が必要な場合もあります。学部ごとの表に自分の行があるときは、全学共通の説明と合わせて読みましょう。

JASSOも、EJUの取り扱いは大学・学部などで異なると案内しています。成績を持っていることと、その入試で使えることを分けて確認するのがポイントです。JASSO受験案内のPDF6ページ

4 必要な書類と指定様式

卒業証明書、成績証明書、在籍校の書類、志望理由書などを、要項の一覧から書き出します。その後で、原本かコピーか、翻訳が必要か、大学の用紙を使うかを確認してください。

友人が昨年提出した書類と同じとは限りません。特に、学部独自の志望理由書や面接用の用紙は見落としやすい項目です。明治大学の2027年度案内でも、学部ごとに志願理由書の様式が用意されています。明治大学の出願書類案内

発行に時間がかかる書類から準備します。自分だけで判断できない翻訳・認証の条件は、依頼する前に大学へ確認しましょう。

5 Web登録と書類提出の締切

「出願期間」という一つの欄だけで、すべての期限が分かるとは限りません。Web登録、検定料の支払い、郵送書類に、それぞれ締切が設けられている場合があります。

たとえば札幌学院大学の2027年度A日程では、Web出願と書類の必着に別の日時が示されています。自分の大学でも同じように、作業ごとの期限を抜き出してください。札幌学院大学要項のPDF2ページ

「必着」は到着が必要な期限です。「消印有効」と書かれている場合とは判断する日が異なります。日付だけでなく、時刻、郵送方法、国内・国外による違いも確認します。

6 入学検定料と支払い方法

入学検定料は、入試に申し込むときに払うお金です。合格後の入学金や授業料とは分けて管理しましょう。

金額に加えて、支払期限、使える方法、支払いに必要な番号、手数料を確認します。決済方法を選んだだけで、支払いが完了したと考えないようにしてください。完了画面や明細を、自分が後で確かめられる形で残します。

家族に支払いを頼む場合は、金額だけでなく期限と名義の指定も伝えます。国内と国外で方法が違うこともあるので、自分の状況に合う説明を読みましょう。

7 選考内容と受験方法

書類選考、面接、小論文、学力試験など、何で選考するかを確認します。試験の日時、会場、オンラインか対面か、受験票をどこで確認するかも必要です。

同じ「面接」という名称でも、個人面接、口頭試問など、要項に詳しい説明がある場合があります。過去問題が公開されていれば、対象年度と入試方式を合わせて探してください。

受験する学部の会場が、大学の代表住所と同じとは限りません。キャンパス名まで予定表に記入しておくと、交通の準備を進めやすくなります。

8 併願できる範囲

併願は、複数の大学や学部に申し込むことです。要項に専願などの条件がある場合は、その説明を先に読みます。

同じ大学の学部間、学科間、入試方式間でも、併願条件が異なる場合があります。「別の学部だから申し込める」と自己判断しないでください。また、併願が認められていても、試験日時が重なれば両方の受験が難しくなります。

大学ごとに、出願・試験・合格発表・入学手続きの四つの日付を並べてから、受験計画を考えましょう。

9 合格後の手続きと費用

合格発表が終わりではありません。入学手続きの期限、提出書類、納付する費用を、出願前から見ておきます。複数回に分かれる場合は、各回の内容を確認してください。

授業料だけでなく、入学金やその他の納付金が必要なこともあります。納付期限までに用意できる金額と、家族から送金してもらう時期を相談しましょう。

辞退する場合の連絡方法や返還の条件も確認します。戻るかどうか分からないお金を、次の大学へ払う資金として先に数えないことが大切です。

10 訂正のお知らせと問い合わせ先

要項を一度保存しても、大学の入試ページは後でもう一度確認してください。変更・訂正のお知らせや、合格者向けの追加案内が出ている場合があります。

要項と案内の内容が違うように見えたら、どちらかを推測で選ばず、資料名・ページ・分からない点をまとめて大学へ質問します。「2027年度、○○学部、△△入試について」と最初に伝えると、確認する対象が分かりやすくなります。

メールや電話の窓口、受付時間も記録しましょう。締切当日に質問しても、すぐ返事が届くとは限りません。

読んだ結果を一枚にまとめる

要項を読み直すときは、分からなかった箇所だけでなく、その前後の注記も確認しましょう。表の下に「この学部のみ」「国外出願の場合」などの説明が付いていることがあります。大学の条件を自分の言葉でメモしたら、最後に原文と比べ、条件を短くしすぎていないか確かめてください。

確認すること自分のメモ
年度・学部・方式正式名称を書く
出願資格と外部試験当てはまる条件と、使う成績を書く
書類発行依頼中・受領済みを分ける
登録・支払・郵送日付と時刻を別々に書く
試験と合格後の手続き会場・発表日・納付期限を書く
不明点要項のページと質問を残す

まずは全国・地域別の留学生入試情報から大学の公式案内を開き、この表を埋めてみてください。大学を選ぶ理由を深めたいときは、志望大学の調べ方も参考になります。

※この記事について

確認日:2026年10月14日。日本の大学の学部入試を準備するための一般的な読み方です。大学・学部・方式によって条件が異なるため、出願時は対象年度の公式募集要項と変更のお知らせを確認してください。

-進学対策