最近は、オンライン(Zoom・Teamsなど)で面接を行う大学が増えています。
オンライン面接には、対面の面接とはまったく違う注意点があります。
そして残念なことに、内容以前の理由で失敗する学生が毎年います。通信が切れる。声が聞こえない。顔が暗くて表情が見えない。
どれも、準備さえしていれば防げたことばかりです。
この記事では、オンライン面接の準備を、チェックリスト形式でまとめます。
【機材編】面接の3日前までに確認すること
□ 通信環境
Wi-Fiが安定しているか、必ず事前に確認してください。
面接中に接続が切れると、それだけで大きなマイナスです。可能であれば、有線接続を検討してください。有線のほうが、はるかに安定します。
シェアハウスや寮に住んでいる場合、同じ時間帯に他の人が大量に通信していると遅くなることがあります。面接と同じ曜日・同じ時間に、一度テストしておきましょう。
□ 使う機器
できれば、スマートフォンではなく、パソコンかタブレットを使ってください。
理由は3つあります。
- スマホは画面が小さく、面接官の表情が見えにくい
- 手で持つと画面が揺れる(三脚がない場合)
- 通知や着信で中断されるリスクがある
パソコンがない場合は、日本語学校や図書館で借りられないか相談してみてください。
□ 充電
面接前に、必ず充電を確認してください。 100%にするか、電源につないだまま面接を受けます。
面接の途中で電池が切れることは、実際に起きています。
【映り方編】面接の前日までに確認すること
□ カメラの位置
カメラは、目の高さに置いてください。
ノートパソコンをそのまま机に置くと、カメラが下から自分を映すことになります。この角度は、印象がよくありません。
本や箱の上にパソコンを置いて、カメラが目の高さに来るように調整しましょう。
□ 顔の明るさ
顔が明るく映っているか、必ず確認してください。
よくある失敗が、背景に窓や照明があるケースです。後ろから光が入ると、顔が真っ暗になります(逆光)。
正しいのは、自分の正面から光が当たる状態です。窓を背にするのではなく、窓に向かって座ってください。
夜の面接なら、机の上にライトを置いて顔を照らします。
□ 背景
整理された部屋か、無地の壁を背景にしてください。
散らかった部屋、洗濯物、ベッドが映り込むのは避けます。
バーチャル背景(仮想背景)は、使わないほうが無難です。動くと輪郭が崩れて、かえって見苦しくなることがあります。
□ 音声
マイクの音がクリアに聞こえるか、テストしてください。
パソコン内蔵のマイクは、周囲の音を拾いやすいです。ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンがあると、大きく改善します。
友人に協力してもらい、実際に通話して確認するのが確実です。
【当日編】面接の直前に確認すること
□ 表示される名前
参加者名が、受験時の本名で表示されているか確認してください。
普段使っているニックネームやSNSの名前のままだと、非常に印象が悪くなります。「Taro」「みかん」といった表示名で面接に現れる学生が、実際にいます。
□ 入室時刻
面接開始の5〜10分前には入室して待機してください。
ギリギリの入室は、それだけで慌てた印象を与えます。また、機器のトラブルが起きたときに対処する時間がなくなります。
□ 部屋を静かにする
家族・ルームメイト・ペットの声が入らないようにしてください。
同居している人がいる場合は、事前に「この時間は大切な面接なので静かにしてほしい」と伝えておきます。
スマートフォンは、マナーモードではなく電源を切るか、機内モードにしてください。
□ 服装
オンラインでも、服装は整えてください。
カメラに映るのは上半身ですが、下半身も含めてきちんとした服装にすることをおすすめします。何かの拍子に立ち上がることがあるかもしれません。
服装の基本は、対面の面接と同じです。
【話し方編】オンライン特有の注意点
ここが、最も差がつくところです。
✅ カメラを見て話す
画面に映る面接官の顔を見ながら話すと、目線が下を向きます。
相手からは「目を合わせない学生」に見えてしまいます。
話すときは、カメラのレンズを見てください。 不自然に感じますが、相手には「目を見て話している」ように映ります。
これは練習が必要です。事前に何度も試してください。
✅ 話すスピードを、やや遅くする
オンラインでは、通信の遅れ(ディレイ)が起きることがあります。
普段どおりのスピードで話すと、相手には聞き取りづらくなります。いつもより少しゆっくり、はっきり話してください。
また、面接官が話し終わってから、一呼吸置いて答えるようにしましょう。声がかぶるのを防げます。
✅ メモを見ながら話さない
これは絶対にやめてください。
「オンラインだから、手元のメモは見えないだろう」と考える学生がいます。
見えます。 目線の動きで、はっきりわかります。
メモを読んでいることが伝わった瞬間、それまでの答えもすべて「準備された台本」に見えてしまいます。
オンライン面接 直前チェックリスト
面接の直前に、この5つを確認してください。
□ 通信は安定しているか(テスト通話済みか) □ 顔は明るく映っているか(逆光になっていないか) □ 表示名は本名になっているか □ 部屋は静かか(同居者に伝えたか) □ 機器は充電されているか
最後に:トラブルが起きたときは
万一、面接中に通信が切れたら。
慌てないでください。
大学側も、オンラインでトラブルが起きうることは理解しています。多くの大学は、事前に「トラブル時の連絡先」を伝えてくれます。
面接の案内メールを、印刷するかスマホに保存して、手元に置いておいてください。連絡先がわかれば、対処できます。
トラブルそのものより、トラブルが起きたときの対応が見られています。落ち着いて、誠実に対応すれば、大きな問題にはなりません。
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- 本記事で紹介する内容は、大学の入試業務を通じて見てきた傾向をもとにしています。
- 面接の方法・注意事項は大学によって異なります。
- 具体的な実施方法は、必ず各大学からの案内を確認してください。